【唐突に!オススメ作家紹介】小川糸さん
小説『食堂かたつむり』でご存知の方が多いかと思いますが、私が好きなのは小川糸さんのエッセイです。
男女共に働く時代で、生活かける時間を惜しむような生き急ぐ人が多い現代で、「丁寧に生活すること」「自分を満足させること」がどういうことか思い出させてくれる作家さんです。
私はもともと小説が好きで、エッセイなんかは全然興味もなかったのですが、新幹線の暇つぶしに書店に寄り、『たそがれビール』というタイトルに惹かれて購入しました。
自分を満足させることって難しい。
自分のことって意外とわかってないんですよ。
なんとなくファーストフードでご飯を済ませちゃったり、なんとなくSNSを見たりして過ぎてしまう時間が多くて、別にそれでも不満がある訳では無いんですね。
自分が何をしたいのかってちゃんとわかってなくても、不満なく生活できちゃうんです。
でも立ち止まって、自分は今何を1番したいのか、何が食べたいって思ってるのか、そういうことを意識することの大切さがよくわかります。
自分の気持ちがパッとわかるようになるには、日頃から、自分がどんなことを考えているか、何か怒った時に自分が感じている感情はどういうものかに日頃から焦点を当てていないと難しいんです。
大人として社会に出て人と共生していくために、自分の気持ちを納める方法が身についてしまっているので、純粋な感情を感じる練習が必要なんだなとわかってきます。
しょうがない、切り替えようって自動でできるようになっちゃった自分の気持ちを自分が感じることが1番自分に優しいと私は思います。
糸さんの作品は、自分の心地良さを追求し、妥協しないでその時の自分にとっても1番を選ぶことを教えてくれます。
最近忙しいな、なんとなくつまんないな、自分がしたいことってなんだっけ?と思ったら読んでみてください。
とりあえず50ページ読めば、絶対に虜になりますよ!